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サイコソフィア

<サイコソフィアとは> ソシオニクスに影響を受けた、A. U. アファナシエフによって作成された類型論。人間の精神構造を探求するソシオニクスと異なり、サイコソフィアは人間の内的世界と能力に関する考え、 優先分野 を研究する。 サイコソフィアによれば、人間の実在する全領域は条件付きで4つの側面に分割できる- フィジックス (物質)、 ロジック (知識)、 エモーション (感情、予感)、 ウィル (目的)。 各側面において、人は 意識の態度 を持ち、各々の側面における自身や他者に対する態度(受容または拒絶)を特徴づける。受容は+、拒絶は-によって示される。このため、各側面に対する意識の態度は4つの形態のうちの1つに存在する。 I+You-「私の意見が唯一の真実であり、あなたの意見は存在しない」 I+You+「私が好きなように考える権利を保持するし、あなたの意見も考慮する」 I-You-「私の意見に確信は持てないが、あなたの意見にも疑念を感じる」 I-You+「この点について理解できないので、あなたの意見を全面的に受け入れる」 各側面に対する態度における多様な選択肢を組み合わせることで、サイコソフィアに24のタイプ(PSタイプ)がもたらされる。これらのタイプは4文字略語(構造内における各側面の順列に依存する)と偉人名によって表記される。 サイコソフィアから派生した類型論には、テンポリスティックス、 アマトリカ がある。 機能 ファースト(I+You-) セカンド(I+You+) サード(I-You-) フォース(I-You+) タイプ VLEF(ソクラテス) ウィル ロジック エモーション フィジックス VELF(アフマートヴァ) ウィル エモーション ロジック フィジックス VFEL(トワルドフスキー) ウィル フィジックス エモーション ロジック VFLE(ナポレオン) ウィル フィジックス ロジック エモーション VEFL(トルストイ) ウィル エモーション フィジックス ロジック VLFE(レーニン) ウィル ロジック フィジックス エモーション FLVE(アリスティッポス) フィジックス ロジック ウィル エモーション FVEL(チェーホフ) フィジックス ウィル エモーション ロジック FEVL(デュマ) フィジックス エモーション ウィル ロジック FLEV

トライタイプ

<トライタイプとは> 1995年の調査で、人はひとつだけでなく、好ましい順番で使用される三つのエニアグラムタイプを持つことが示された。これらの各タイプは三つのセンター、ヘッド(567)、ハート(234)、ガッツ(891)に存在する。 三つのタイプのうち、支配的なタイプは自我の優先する防衛戦略を表す。しかし、支配的なタイプの戦略が失敗すると、自我は残り二つのタイプの戦略を順番に利用する。支配的なタイプは常に統制者であるため、最終的に核となる戦略に立ち戻る。 <調査方法> 初期の調査から明らかになったことは、質問票やコーチングの際にクライアントによって使用された語彙パターンが、一貫して三つのタイプを中心に自我の戦略を組織したことである。言い換えると、クライアントは個人的な心理経験をさらけ出す際に、三タイプの言語や語彙を利用した。 クライアントは支配的なタイプだけでなく、他の二タイプの核となる恐怖とも共感した。さらに重要なことに、多くの人々は支配的なタイプとラインやウイングで繋がっていないタイプの語を使用した。殆どの理論家は全ての言動が支配的なタイプ、ウイング、ラインに帰するものと考えていたが、クライアントは各センターにおけるタイプの語彙を何度も使用したため、これはトライタイプの発見において重要な特徴である。 語彙分類は質問票の単語選択を統計的に実証し、各タイプが母語、年齢、性別、教育、国籍や人種を問わず独自の語彙を使用するという仮説を確認するために使用される。さらに、支配的な本能型の言語と同様に、トライタイプを構成する3タイプの語彙を使用することも確認する。このため、タイピングは5つの段階を経る。1)質問票。2)エニアカードを用いたテスト。3)本能型のテスト。4)語彙分類。5)コーチング。 出典: https://www.katherinefauvre.com/tritype/ <ウイングとライン> 調査は人がウイングとライン(エニアグラム図で点同士を結ぶ線)を利用することを示したが、これらのウイングとラインは、個別に使用される戦略に留まらない。何故、メインタイプと関連のない根源的な恐怖、語彙、動機や望みが報告されたのか?トライタイプにウイングタイプや統合・退行ラインに沿ったタイプが含まれると、そのタイプが活用されることが極めて多い。 例えば、トライタイプに3と6を持つ

価値のある機能:Si

  主導機能としてのSi:SLIとSEI これらの人々は、人生の感覚的な喜びを持って生活し、至るところで最上のご馳走、心地よい椅子、多様な持ち物、安定した生理的な感覚を探し求める。多くの場合、自身を物質的な嗜好の専門家であると見なす。「私が暖かさを愛するなら、寒さを好む人は皆セイウチだ」。健康問題に非常に自信があり、医師の意見の「上位」に、健康に関する自身の見解を置く、または彼らの助言を不適切なものとして扱うことさえある。ほとんどの場合は健康体だが、人生における感覚的な快楽に対する過剰な熱意は、それらを妨げることがある。喫煙、飲酒、大食い-これを諦めることは非常に難しい。同時に、これらの問題に関して、彼らの嗜好は極めて保守的である。調理に関わっている場合、そのような活動に傾倒していれば、その種のスキルは容易に身につく。しかし、他者の料理、特にリスクの高い変則的な料理には、非常に批判的である。多くの場合、心地よさを得るために必要なあらゆるものを持ち運ぶ。私的な問題について率直に話し、見知らぬ人から隠し立てする必要を認めず、彼らの病気や体内の働きに関して話すことを好む。感覚的な経験に対して保守的であるため、これらの問題において非常に注意深い。自身の耐久性と信頼性に自信を持っている。何かに気付いたり感じ取った場合、他者の意見に耳を貸さず、「自分のやり方」で何もかもを行う。「蹄鉄を曲げる」ために使用できる信頼性の高いものを好み、まさにそのような考えが頭に浮かぶことがある。肉体とその柔軟性を上手く制御する。世界における自分の存在を確認するために、常に物理的に何かを感じる必要があり、暖かいカーペット、ウールの靴下、柔らかい子猫、掌で回転させる健身球などで自身を取り囲む。利便性の問題について盛大に騒ぎ立てるが、心配する必要はない。この騒動は会話を維持する手段である。 創造機能としてのSi:ESEとLSE この人は肉体的な心地よさと感覚的な快楽の専門家であり、これを「製品」として他者に伝達することを好む。料理を楽しみ、この問題に極めて創造的に取り組むが、時に創造的すぎて、拘りの強すぎる料理を作り出す。様々な感覚の優れた実験者であり、最大限の多様性を好む。珍しい異国風の料理を試すことを提案すれば、歓迎されることが多い。これらの人々は優れたマッサージ師になる。物理的な感覚において、愛す

双対関係:SLI-IEE

1.Ne:主導機能(IEE)/暗示機能(SLI) 人々の様々な資質と特性に関する「主導」機能に関する意見を、IEEは定期的に生成する。才能ある並外れた個人に興味を持ち、彼らを称賛して区別する。この種の情報を受け取ることをSLIは志向しており、無意識にそのような評価を他者に要求する。外見上は示さないとしても、他の人々がその功績を称えられ、賞賛されると、それを楽しむ。人々に関する興味深い解説と身振りに満ちたIEEの熱狂的な物語は、片割れのSLIによって洞察と思慮に富んだものとして認識される。SLI自身が宿す潜在的な可能性と潜在能力は、それらを知覚するIEEからの定期的な口頭による支援と指導で発現できる。ただし、IEEは誇張する傾向もあり、些細な資質でさえ、大きな潜在能力で注目すべき可能性のように思わせる。SLIはこの機能に対する調整を双対に提供し、人々の可能性を過大評価するのではなく、現実的になって、彼らが何者であるか見据えることを奨励する。滅多に見せることはないが、IEEは本質的には悲観論者であるため、個人の深刻な欠点と欠陥を見分けることに遥かに優れる。 2.Fi:創造機能(IEE)/動員機能(SLI) 必要に応じて、IEEは交流で心理的な距離を近づけることができる。この分野において創造的であり、ほとんど誰にでも容易くアプローチを見つけることができる。親しい友人の小さな輪を作り、彼らの注目の的になることがある。SLIは通常、広大な対人距離を置いて交流する。近しい距離感では不快に感じる。その場合、明らかに冷淡かつ、配慮に欠ける。コミュニケーションにおけるこれら2つの相反するアプローチの組み合わせにより、最適な対人距離が確立される。IEEは定期的にこの距離を縮め、SLIは広げる。わずかな言い回し、一瞥、または身振りによってSLIが人との距離を設定することで、パーソナル・スペースへの侵入を防ぐことができる。 3.Se:役割機能(IEE)/無視機能(SLI) 他者との交流を通じて、IEEは決定的で自信のある人物という印象を与える。極端な状況で意志を動員することができる。ただし、この機能の規範的な性質により、IEEの主張と強引さは、スキャンダル的な攻撃や物理的な嫌がらせ(特にこのタイプの男性に典型)にさえなり得る。SLIは適切な助言や説明を提供することで、IEEに対してこの機能

MBTIとストレングスファインダーの違い

MBTIとストレングスファインダー(以下SF)は「自己理解」を目的として用いられることが多いが、両者の相関性はどうなっているのか? ①ギャラップ社のPhilip Stoneがハーバード大学の学生222名を対象とした調査 ・Sは(Nと比較して)公平性、規律性、調和性を上位に持つ。 ・Nは(Sと比較して)着想、内省、戦略性、信念、学習欲、収集、未来志向、ポジティブ、自己確信、指令性、社交性、コミュニケーション、運命思考、活発性を上位に持つ。 ・J指向が明確な学生は達成欲、分析思考、規律性、公平性、目標志向、調和性、学習欲が上位にある。 ・P指向が明確な学生は活発性、適応性、指令性、着想、自己確信、戦略性、社交性が上位にある。 ・上記を除いて、MBTIとSFに相関性はない。 ②コロラド州立大学のSchenckがキャリア・コンサルティングに関する授業を履修する大学院生164名を対象とした調査 ・上位5つの資質にコミュニケーションと社交性を持つ学生は全員がE型だった。 ・同様の結果は分析思考、自我とS型、分析思考とT型、規律性、自我とJ型にも見られた。 ・E型に活発性、F型に共感性、J型に公平性が90~99%の確率で見られた。 ギャラップ社がこれ以外のデータを公開していないので、結論としては「一部を除きMBTIとSFに相関性はない」ということになるが、少し補足するとSFの資質分布は国によって違う。 日本のSF資質順位(対象:SFの受験者) 出典: https://www.le-chat-dort.net/japanese-many/134/ 次に世界のSF資質順位(対象:SFの受験者) 出典: https://www.le-chat-dort.net/japanese-many/134/ ①の調査で対象となったハーバード大学生の上位資質は 1.達成欲 2.競争性 3.親密性 4.最上志向 5.戦略性 となっており、アメリカ国民の上位資質とも一部異なる。また、 ・資質には出やすい組み合わせ、出にくい組み合わせがある。 ・再検査すると資質が変わることがある(ギャラップ社は神経可塑性の働きと説明している。再テストの信頼性は全体としては問題ないが、一部の数値は低い)。 ・MBTIはどちらかの指標に分類されるが、SFは相反する資質を持ち合わせることがある。 などの要因を考え合わせると、

価値のある機能:Se

主導機能としてのSe:SEEとSLE 自身の能力に非常に自信があり、どんなことでも達成できると信じている。しばしば「私が正しいと思うことは、誰にとっても正しい」という意志の強い人物像を与える[注:この態度はIxEでも観察され得るため、おそらくSe主導ではなくJi創造が原因である]。意志的な人物の印象を与えるー「乱暴者」で、周囲に十分なスペースがないように見える。もし本人が体力とスタミナに恵まれていれば、「弱虫」を嫌う。反対に自身が弱者であることが判明した場合、自分より強い全ての人物を「ならず者」と見なす。多くの場合、金銭の扱いは得意だが、この問題において保守的すぎたり、自信過剰なことがある。人生は権力のプリズム、「誰が誰に勝っているか」を通して知覚される。耳を傾けてもらうためには、尊敬すべき存在になる必要がある。どんな弱点も欠陥として見なされるので、しばしばそれを何の問題も認識せずに有利に利用することができる。常に何かを行っており、いくつかのスキルを開発している。通常、彼らの強みは肉眼で視認することができるが、柔軟性に欠けており、むしろ堂々として保守的なものである。どんな活動でも常に首位であろうとする。そうでない場合、これは大いなる怒りを誘発する。彼らの強さと能力に疑問を投げかけられると、攻撃の発生に繋がる可能性がある。潜在的に素晴らしいアスリートだが、自分の能力を常に過大評価していると、怪我を負う可能性がある。自分の外見に自信を持っており、力と能力を伝道する。自身の独自性、独創性を主張する。特定の行動について誰かの承認を得る必要を見出さず、自分の解決策を自信満々で実装する。いかなる場所でも躊躇わずに力を行使する。誰かに反論された場合、怒りや苛立ちが募り、これは傍目にも明らかであることが多い。まず苛立ちに陥ってからでないと、言われた内容を理解できないことがある。自分で何かを成し遂げられなかった場合、またはその人物が権威を有しているように見える場合にのみ、他人の意見を聞く。これは存在を自分に証明する手段となるため、極端な状況を愛する。さらに、これにより行動に対して社会から承認を得ることが容易になる。最初に何かを実行し、後になって何を行ったのか理解する。行動、動作の人。いかなる犠牲を払っても「熊を倒すことができた—お前は男だ」という勝利、少なくとも対抗する価値観に傾く。

情報代謝

基本的な概念   情報代謝のモデルは、最初にケピンスキー(1970)によって発表され、彼を含む複数の人物によってさらに発展した。ケピンスキーは、機械的なモデルが人間に二元的な特性化を強いているため、精神プロセスは細胞プロセスを機構的に管理し、経験や創造性などの心理的生活については殆ど説明しないと主張した。彼が生物学的モデルを機械的なモデルよりも心理的現実に近いと見なしたのは、それらが生命を考慮に入れているためである。 ケピンスキー(1970、1979a)は、「エネルギー情報代謝」という用語を使用して、生命、より具体的には、それなしでは生命が存在し得ない2つのプロセスを提示した。系統発生の初期段階ではエネルギー代謝が支配的だが、それは常に、例えば栄養源に関する情報処理などの情報代謝と共存する。成長が進むにつれて、情報代謝は重要性を増し、極端な状況では、利用可能な全エネルギーが情報処理に利用される。情報代謝モデルは、細胞の構造組織との類似性に基づいており、エネルギー代謝のアナロジーから情報処理の説明を試みる。ケピンスキー(1970)によると、「情報の代謝」(つまり、情報処理)は細胞のように機能する。つまり、細胞膜に類似した独自の境界線、細胞核に類似したコントロール・センター、小胞体やリソソームに類似した情報の配信および処理システム、そして、ミトコンドリアに類似したエネルギー源を有す。理論の基礎には、他の情報処理に関する理論で認められているように、時間と共に変化する情報入力の必要性がある。ケピンスキーの見解は、カルノーの定理の一般化に基づいており、「生物はオープンシステムであり、それぞれ生命保護と種の保存の法則によって描写されたプロセスの結果として、ネゲントロピーが増大または減少する」(Struzik、1987a、p.107)と述べている。これらが、ケピンスキーによって認識された2つの主要な生物法である。また、彼はそのような代謝の2段階を記述する。第1段階は殆ど完全に不随意であり、脳の下部(間脳と嗅脳)に限局され、環境の何らかの側面に「向かう」または「対立する」基本的な態度を確立する。第2段階は自発的であり、新皮質に限局されており、環境と関連した活発な行動の原因である。 コントロールセンター 情報代謝は、定義された空間と時間内で発生する。コントロールセンター(CC)-つま