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9月, 2020の投稿を表示しています

アルファ・クアドラ:封じられた口①

導入 アルファー「封じられた口」のクアドラは、他のクアドラと同様に、一連の支配的な4つの側面に起源を持つ-プロセス:機会の直観(+Ne)、プロセス:経験の感覚(+Si)、結果:感情の倫理(-Fe)、および結果:構造の論理(-Ti)。これらは、クアドラが有す3つの支配的な特徴を形成する。 1.「 民主主義 」特性(合理的な側面はマイナス符号を伴い、非合理的な側面はプラス符号を伴う:-Fe、-Ti、+Ne、+Si) この特性に従って、あらゆる人々が次の権利を持つ。1)対等な存在として他者と対話する。2)平等に権利と機会を得る。3)平等な権利と機会を主張して争う。4)トピックについて自由に表現する。5)自身の見解を自由に擁護する。6)いかなる手段によっても権利と機会を防衛するよう努める。 2.「熟慮」特性(プロセス:非合理的な側面の優位性+Ne、+Si) この特性に従って、あらゆる人々が次の権利を持つ。1)能力、可能性、および才能を自由に展開する。2)トピックについて自由に表現し、そのトピックに精通しているかどうかに関係なく、意見を尊重されることを要求する(「民主主義」の特性により、人は専門家の意見を棄却するか、少なくとも異なる基準および自身の裁量でそれを解釈しようとする)。 3.「主観主義」特性(結果:合理的な側面の優位性-Ti、-Fe) この特性に従って、あらゆる人々が次の権利を持つ。1)出来事、意見、行動の主観的分析を行う。2)過失のある者を見つけ出し、社会システムから追放する。一方、謂れなき罪に対して対抗する。3)システム内の居場所を巡って戦い、自分の立場を守る。4)他の人々をシステムから追放する。また他者を追いやる人物と戦い、取って代わられないように自身の権利を守る。 1.アルファ・クアドラから生じる恐怖と不安 上記に記載された優勢な特性の組み合わせから、アルファ・クアドラでは意見を巡って激しい争いが生じる。議論、ディベート、論争-これらは、重要な問題に取り組む際に、最も広く普及した自然な形式である。各人は、語彙や時間による表現手段に制限されることなく、あらゆる主題や問題について自由に話すことが、自分の務め(自然権および法的権利)であると考える。 各人は、自分の主張によって相手の意見を抑圧する権利を感じており、議論、機会、話題、シ

双対関係:ESI-LIE

1. Te:主導機能(LIE)/暗示機能(ESI) LIEは実用を指向する「主導」機能の意見を、定期的に発声する。つまり、そのような意見の目的は、プロジェクトや活動の有益な側面に注目させることである。LIEの特徴は、どんなアイデアや理論でも有用性という観点から検討し、具体的な結果と利益の方向へ推し進めることにある。ESIはこの種の情報を受け取ることを待ち望んでおり、「実用の論理」の方式で受け取った情報を協奏、具体化する。実用性の高い目的と方向性に欠ける場合、ESIは実行すべき事柄やあらゆる活動の目的を選択することに不安を感じ、動揺する。そして周囲の人々に、些細なことでも実用的かつ論理的であることを要求し始め、活力とエネルギーが減少する。 2.Ni:創造機能(LIE)/動員機能(ESI) LIEは未来に生きている。このタイプにとって、過去はそれほど重要ではない。性急な動員は、このタイプの人々の特徴である。LIEは他の人々を頻繁に急き立てる。直ちに実行を促し、遅延や延期を許容しない。自身の意見において有用と見なすと、即座に作業に着手し、何らかの大きくはないが具体的な結果をもたらすことになる。この種の活動は、未完了の作業や非生産的な活動に悩まされるESIを、この上なく刺激する。加えて、ESIは自身の活動を調整し、時間内に作業する自らの能力に関して、また、これにどれほどの労力を費やしているか他者に気付かれることに、不安や不快を感じる。このため、ESIは大きなイベントや避けられない締め切りが迫ってくるのを座して待つことを嫌い、前もって物事を行うことを好む。これに応じてLIEは事前に何も連絡しないが、実行する必要がある間際になって、タスクや行動について知らせる傾向がある。 3.Fe:役割機能(LIE)/無視機能(ESI) この機能においてLIEは感情を表現する。これが役割機能であるにも関わらず、ユーモアや皮肉の形でLIEから生じるこれらの感情は、深刻な問題について話し合っている聴衆に伝達され、状況を和らげ、陽気なものにする役に立つ。そのような前向きで面白味のある感情は、ESIに歓迎される。ESIがそれを好むのは、遊び心があり巧みな調子で話しかけられる場合である。ESIはこれらの感情を精選し、更に具体的な表現に発展させる。ESIはこの機能に合わせてLIEを調整し、「彼の傍に行って

情報要素②

オーガスタによる情報要素の描写 私たちは生物および無生物オブジェクトの世界に生きている。前者は後者よりも複雑である。さらに、私たちの見解では、最初に形成される閉鎖系は、他の世界に抵抗しようとする、つまりある意味では、その特徴を複製しようとする。言い換えれば、彼らの身体と精神は、そのあらゆる複雑さにおいて外部の環境全体を反映する(ことができる)。生物は外部の現実に抵抗するが、無生物はそれに融合する。 次に、現実の外向的および内向的側面に関連する、(物理学由来の)「物体」と「場」の概念をオーガスタは紹介する。 物体の「直接的」な相互作用-または衝突-は、稀な現象である。天体が場を介して「遠距離」から相互作用するばかりに、宇宙空間における「大災害」は珍しい。生物も場を介して相互作用する。観察者の視点から見ると、生物の場は、あるオブジェクトと他のオブジェクト間のあらゆる相互関係の総和である。この相互作用を、個人の精神はあらゆる種類の内的感情として認識する。 各々の生命体は、周辺の環境から2種類の情報を受け取る。 -知覚を形成し、物体の性質と状態に関する情報を伝達する感覚/印象 -感情を形成し、場に関する情報を伝達する感覚/印象 人間の精神が知覚できる情報、およびその質量は、刺激を提供する環境、ならびに情報を受け取るシステムの性質、強度、発達、および訓練によって決定される。鋭敏な視力、聴力、または発達した嗅覚を持つ人は、外部の現実について詳しく知ることができる。 オーガスタは、場の役割を理解する重要性を強調している。 [*注:彼女が用いる感情という言葉は、倫理や精神機能としての「感情」と混同されるべきではない] ...人の感情-心理学の主題-は、この類似する場の現れに他ならない。人類の半数-すべての内向型-は、実際にはオブジェクトではなく、感情(オブジェクトとの関係)を指向している。 現実の8つの側面 精神の中で(これらの側面は)互いに明確に区別され、意識の程度も異なる。個人の使用方法は様々である。加えて、外向型においては物体に関する固有の知覚要素、内向型においては場に関する固有の知覚要素が主導的である。 これらは、オブジェクトと他のオブジェクトとの関係に関する4つの要素である。または—それらを関連付ける異なる4つの方法とも言える。オブジェクトが他のオブジェクトのコンテキ