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双対関係:ESI-LIE


1. Te:主導機能(LIE)/暗示機能(ESI)


LIEは実用を指向する「主導」機能の意見を、定期的に発声する。つまり、そのような意見の目的は、プロジェクトや活動の有益な側面に注目させることである。LIEの特徴は、どんなアイデアや理論でも有用性という観点から検討し、具体的な結果と利益の方向へ推し進めることにある。ESIはこの種の情報を受け取ることを待ち望んでおり、「実用の論理」の方式で受け取った情報を協奏、具体化する。実用性の高い目的と方向性に欠ける場合、ESIは実行すべき事柄やあらゆる活動の目的を選択することに不安を感じ、動揺する。そして周囲の人々に、些細なことでも実用的かつ論理的であることを要求し始め、活力とエネルギーが減少する。

2.Ni:創造機能(LIE)/動員機能(ESI)


LIEは未来に生きている。このタイプにとって、過去はそれほど重要ではない。性急な動員は、このタイプの人々の特徴である。LIEは他の人々を頻繁に急き立てる。直ちに実行を促し、遅延や延期を許容しない。自身の意見において有用と見なすと、即座に作業に着手し、何らかの大きくはないが具体的な結果をもたらすことになる。この種の活動は、未完了の作業や非生産的な活動に悩まされるESIを、この上なく刺激する。加えて、ESIは自身の活動を調整し、時間内に作業する自らの能力に関して、また、これにどれほどの労力を費やしているか他者に気付かれることに、不安や不快を感じる。このため、ESIは大きなイベントや避けられない締め切りが迫ってくるのを座して待つことを嫌い、前もって物事を行うことを好む。これに応じてLIEは事前に何も連絡しないが、実行する必要がある間際になって、タスクや行動について知らせる傾向がある。

3.Fe:役割機能(LIE)/無視機能(ESI)


この機能においてLIEは感情を表現する。これが役割機能であるにも関わらず、ユーモアや皮肉の形でLIEから生じるこれらの感情は、深刻な問題について話し合っている聴衆に伝達され、状況を和らげ、陽気なものにする役に立つ。そのような前向きで面白味のある感情は、ESIに歓迎される。ESIがそれを好むのは、遊び心があり巧みな調子で話しかけられる場合である。ESIはこれらの感情を精選し、更に具体的な表現に発展させる。ESIはこの機能に合わせてLIEを調整し、「彼の傍に行って、あなたが彼について考えていることを全て率直に伝えて」、「あなたが失うものは何もない」などのように肯定的な表現だけでなく、否定的な表現も生じるように仕向ける。ESIの調整がなければ、LIEのジョークは不適切で、押しつけがましく不作法-自身を制御したり抑制することができない人間の態度にさえ見えることがある。

4.Si:脆弱機能(LIE)/実証機能(ESI)


特に細かいことや小規模な作業に関して、便利な生活環境を生成および確保する作業に、LIEは上手く対応できない。これがパートナーによって処理されない場合、だらしなく行動し、慣れ親しんだ質素な状況で生活することがある。LIEは、真っ直ぐに見つめられること、自身の外見、センス、趣味、マナーを評価されることを嫌う。ESIが友人の目を長時間、真っ直ぐに覗き込むことはない(これは特に倫理サブタイプであるFi-ESIの典型である)。ESIはハイキングやスポーツなどの活動を通じて、経験や感覚の不足を補おうとする。ESI自身は、比較的肉体的な酷使と不快の状況にあっても気分爽快である。さらに、行く先々で不可欠なニーズを満たす環境の生成を、容易に引き受ける。ハイキングや大がかりな旅行などの困難で負荷のかかる状況下でも、基本的な生活要件に従って空間を配置する方法を、ESIは心得ている。ESIが環境を改善する条件は、例えば来客の接待など、他の人々の為に限定される。

5.Fi:暗示機能(LIE)/主導機能(ESI)


LIEは他の人々と近しい個人距離を保っているため、自身に対する人々の態度を正確に評価することができない。LIEが受け取りたいと思っているのは、悪人や他人の不幸を願う人物を識別する倫理情報である。そのような情報を、LIEはESIから受け取る。ESIは、自身に対する人々の態度に非常に精通しており、自らの目標を目指す私的なグループや派閥を見分けることができる。自身に向けられた否定的な行為や態度を、ESIは長期にわたって記憶しており、これをLIEに伝える。このペアにおける最適な対人距離は、周囲の人々に対するESIの警戒心と、LIEが興味を持つ相手に容易に接触する、親しみやすく気楽な態度を組み合わせることで達成される。

6.Se:動員機能(LIE)/創造機能(ESI)


LIEは、自身の利益を促進して、利益の共有を主張する為に人々に圧力をかけたり、生産的な活動に他者を従事させる方法に迷いを感じる。時折、顕示的な反抗、いたずら、および好戦的な振る舞いをする。双対であるESIの強みは、利益の積極的な防衛、意志的な圧力の提供、反対する人々の征服、および「反撃」に対処する能力である。さらに、報復攻撃は敵の最も脆弱な場所、通常は予測したりかわすことが困難な小規模な点に与えられる。そのため、ESI側に復讐心や裏切りの印象を与えることがある。ESIの狭域に集中した報復行為と、LIEによって行使される広範囲かつ粗野で目に付きやすい圧力との組み合わせによって、最適条件が達成される。開放感のある「壮大」なパワーと、防衛行動における微調整された巧妙性の組み合わせは、このペアに望ましい結果をもたらす。

7.Ti:無視機能(LIE)/役割機能(ESI)


LIEの思考は、どんな分野でも具体的な技術や手法の開発という形で、自動的に客観的な論理に調整される。大規模な業務やプロジェクトを、具体的に実現できる複数の細かな副次的作業に自動的に分割し、それらを実装する順序を確認する。ESIにこの種の助言と情報を提供することによって、一般原則を見出すことを志向する役割機能を、LIEが支援する。ESIの規範的な態度には、他者が近接し過ぎることを防ぐ広大な物理的距離が含まれる。人にとって何が必要か、相手から何を取得・学習できるかを説明することによって、LIEはこの機能を調整する。そのような助言がないと、一見したところ不要な人物と近い距離にいることを、ESIは不快に感じる。

8.Ne:実証機能(LIE)/脆弱機能(ESI)


LIEは絶えず実験を行い、前途有望なアイデアや計画への適用法を第一に見つけようとする先駆者と言ってもいい。現時点に至った原因を意識しているので、次に何をするべきかを心得ている。自身の行動を通じて、LIEは他の人々に才能と主要な能力を示すように促進することができる。これにより前向きな展望が開かれ、未来への可能性が生み出されると、奉仕的に人々を助けることがある。LIEの辞書に、不確実で方向性を見失っている状況、という言葉は存在しない。これによって、ESIの問題点をLIEが補う。ESIは、人の潜在能力、将来その人物から期待できること、特定の状況において何ができるか見分ける能力に乏しい。複雑な文脈のアイデアを含む、膨大な(直感的な)一般情報を処理する必要がある場合、ESIは苦労して後退する。そのような状況で、LIEは容易に正しい判断ができる。自身のアイデアを提示し、批評を提供し、見分けることができる有望なアイデア、構想、展望を守る。さらに、LIEは人々の悪徳や悪習を否定的に指摘し、ESIの尊敬を獲得する。

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