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FELV

サイコソフィア:FELV


1. フィジックス(オーナー)

物質的な世界における全ての事柄について、オーナーは自身の好みとニーズによってのみ導かれる。物質界全体は、1Fにとって「私のもの」と「私のものではないもの」に分割される。「私のもの」は全て、完全にオーナーのなすがままになる。他者の物質的ニーズに適応する術を知らない。「自分のものではない」と見なす何かがオーナーの手に渡った場合、単にそれに気付かないことがあり、結果として、それを壊したり台無しにする。それは1Fにとって存在しないも同然であり、いかなる価値も表していない。1Fの所有者は、「他人の」責任を負うことを好まない。適切だと思うように、「彼らの」もの(それらは物質的な世界に関連するあらゆるものを含む-物質的な資源、お金、外見、肉体的な幸福など)を慎重に扱う。「自分の」物質的なオブジェクトの扱い方について、考えを変えるように1Fを説得することはできない。習慣を変えることは殆どなく、自身の理解に従ってのみこれを行い、怠け者や道楽者と呼ばれることがある。他者にできるのは、オーナーの物質的ニーズの実現を妨げないように、その習慣に適応することだけである。

2.エモーション(俳優)

自身の感情において、俳優は環境を志向している。2Eの感情は、それらを引き起こした事実に対して、常に適切である。容易く変身し、自身の感情にとらわれることはない。俳優には自分の感情がないように見えるかもしれないが、そうではない。2Eの代表者は、自身の感情状態を状況、および他の人々の感情と関連付けるように定められている。さらに、他の人々が彼らの否定的な感情に対処し、適切なタイミングでそれらを拾い上げ、周囲の人々のために円滑かつ気付かないうちにそれらを修正し、自らの裁量で感情的な背景を均一にすることを支援する。


3.ロジック(懐疑論者)

懐疑論者は、あらゆる議論において一貫性に極めて細心の注意を払っている。さらに、3Lにはこれを分析する時間がないか、これらの推論の結果そのものを評価することができず、本当に価値がある情報や意見が、この情報が十分に説得力があり、首尾一貫した論理的説明が提供されてないという理由で、注意を払うだけの価値がないとして、破棄されることがある。懐疑論者自身がこの性質について推測しているため、「論理的な罠はどこで待ち構えているのか」という理由で、問題点を思わず待ち受ける。懐疑論者は自分の信念や精神的能力に対する批判に非常に敏感であり、たとえ潜在的に矛盾を感じていても、自らの意見を放棄することには非常に消極的である。懐疑論者は、説得プロセスをいくつかの中間段階に分割し、毎回すべてを理解して受け入れたかどうかを確認することによって、詳細に異なる視点を徐々に実証することによってのみ、説得することができる。論理的な連鎖の中で間違いを犯すことを恐れているので、不安を感じると、論理的に何かを立証することを拒否することがある。しかし、多くの場合、それにもかかわらず議論に巻き込まれ、論戦で相手を木っ端微塵に打ち砕き、大きな喜びを得るが、勝利にもかかわらず、これについて疑念が3Lを苛み、自身の正当性に対して(可能ならば論理計算の詳細な分析を伴う)権威ある確認を必要とする。


4.ウィル(農奴)

4Vの代表者にとって、彼ら自身の欲望は基本的なものではない。これは、4Vが何も望んでいないという意味ではない。おそらく何かを望んでいるが、他の誰かが同じことを望んで行動を始める方が、4Vにとってもっと便利なだけである。そのような人物が近くにいない場合、4Vの持ち主は欲望の実現を非常に長きにわたって先延ばしにすることがある。さらに、自分が何かを望んでいることさえ誰にも言わないかもしれない。風に吹かれた葉のように、農奴は他者の欲望に主導されているように見えることがあり、自身の優先的な機能が他者の望みと矛盾しなければ、ある程度はそうなる。肝心なことは、これらの欲求が極めて明確に、そして可能であれば、選択肢や議論なしに表現されることである。農奴は宿命論者であることが多く、その意見において、自身の意志にほとんど依存していない。


出典:

https://xn--h1aaracmczf9h.com/tip/felv.html

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トライタイプ

<トライタイプとは> 1995年の調査で、人はひとつだけでなく、好ましい順番で使用される三つのエニアグラムタイプを持つことが示された。これらの各タイプは三つのセンター、ヘッド(567)、ハート(234)、ガッツ(891)に存在する。 三つのタイプのうち、支配的なタイプは自我の優先する防衛戦略を表す。しかし、支配的なタイプの戦略が失敗すると、自我は残り二つのタイプの戦略を順番に利用する。支配的なタイプは常に統制者であるため、最終的に核となる戦略に立ち戻る。 <調査方法> 初期の調査から明らかになったことは、質問票やコーチングの際にクライアントによって使用された語彙パターンが、一貫して三つのタイプを中心に自我の戦略を組織したことである。言い換えると、クライアントは個人的な心理経験をさらけ出す際に、三タイプの言語や語彙を利用した。 クライアントは支配的なタイプだけでなく、他の二タイプの核となる恐怖とも共感した。さらに重要なことに、多くの人々は支配的なタイプとラインやウイングで繋がっていないタイプの語を使用した。殆どの理論家は全ての言動が支配的なタイプ、ウイング、ラインに帰するものと考えていたが、クライアントは各センターにおけるタイプの語彙を何度も使用したため、これはトライタイプの発見において重要な特徴である。 語彙分類は質問票の単語選択を統計的に実証し、各タイプが母語、年齢、性別、教育、国籍や人種を問わず独自の語彙を使用するという仮説を確認するために使用される。さらに、支配的な本能型の言語と同様に、トライタイプを構成する3タイプの語彙を使用することも確認する。このため、タイピングは5つの段階を経る。1)質問票。2)エニアカードを用いたテスト。3)本能型のテスト。4)語彙分類。5)コーチング。 出典: https://www.katherinefauvre.com/tritype/ <ウイングとライン> 調査は人がウイングとライン(エニアグラム図で点同士を結ぶ線)を利用することを示したが、これらのウイングとラインは、個別に使用される戦略に留まらない。何故、メインタイプと関連のない根源的な恐怖、語彙、動機や望みが報告されたのか?トライタイプにウイングタイプや統合・退行ラインに沿ったタイプが含まれると、そのタイプが活用されることが極めて多い。 例えば、トライタイプに3と6を持つ