ネット上には色々な心理機能の説明がある。MBTIに興味を持つ人は、それらを読んで何となく自分なりのイメージを持っていると思われる。MBTIを知っている人は大勢いるが、マイヤーズが心理機能をどのように描写したか知っている人は少ないだろう。そこで彼女の著書から、心理機能について紹介する。また、MBTIと混同されやすいソシオニクスについては 情報要素① に纏めてある。 <外向的思考> ・客観的データ(事実や借り物のアイデア)から情報を取り込む。 ・既存の事実に依存し、抽象的なアイデアを実体のない、取るに足りないものと見なす。 ・主体の外界にある事実を信用する。事実は思考そのものよりも、安定性と価値を決定する。 ・実用的な問題の解決、事実の発見と分類、一般に認められたアイデアの批判と改善、学習の計画、公式の発展を目標とする。 ・不適切なものを含めて、具体的なケースの詳細を掘り下げる。 ・意味が抑圧されて思考が麻痺するまで、事実を拡大する傾向がある。 ・感覚的な知覚の流れを変化させるような、内面の思考活動を過剰に働かせず、具体的な表現の連なりから構成される。 <内向的思考> ・主観的な無意識の根源(元型)から情報を取り込む。 ・疑う余地のない要因として抽象的なアイデアに依存し、事実を主にアイデアの説明に役立つものとして価値づける。 ・主体の観察力と判断力を信用する。内面に蓄積された遺伝的経験を利用して、安定性と価値を決定する。 ・疑問を定式化すること、理論を作り上げること、可能性を広げること、洞察を生み出すこと、作成した理論や枠組みに外部の事実がいかに適合するか理解することを目標とする。 ・不適切なものを棄却して、具体的なケースの類似性を捉える。 ・事実を無視する、またはそれらをアイデアと無理に適合させる傾向がある。アイデアを補助するためにのみ事実を選択する。 ・仮に感覚的な印象の流れに緩く結びついていても、それは内面の印象の鮮やかな動きによって霞み、内的な思考活動から構成される。 <外向的感情> ・主に客観的な要因によって決定を下し、あらゆる環境で人が正しく(つまり、慣習的に)感じるように機能する。 ・個人を客観的な状況に適応させる。 ・環境の理想、慣例、風習に頼り、深さより広さである。 ・コミュニティの集団的理想において、個人の外に安定性と価値を見出す。通常それは疑いなく