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二分法:リソースとアイデア

二分法:リソースとアイデア

リソース:ET, IF アイデア:EF, IT

リソース:SEI、ILE、IEI、SLE、ESI、LIE、EII、LSE


・リソース型の場合、個人リソースは「個人の領域」(つまり、妥協できないもの)に分類され、「個人の境界」によって隔てられるが、アイデアは操作されるオブジェクトである。対応する適切なリソース、または機会によって支援される場合のみ、アイデアに惹きつけられる。
・リソース型は、他の人々とやり取りしながら、自由に自身の興味を表現する(彼らはイメージを簡単に共有し、意見の相違を表明したり反論を検討して、自身のアイデアを他者に共有・協同する傾向がある)。これらのタイプは、アイデアを「自分のもの」および「他者のもの」として明確に表現する。
・このタイプは、リソースを巡る対立の際に自衛行動を取るが、アイデアに対する侵害には注意を払わない。誰かがリソースを求めて「個人の領域」に侵入しようとすると、彼らは鋭敏に反応する(この反応は、リソースの「不可侵性」に関連する)。

アイデア:LII、ESE、LSI、EIE、ILI、SEE、SLI、IEE


・アイデア型にとって、リソースは操作できるオブジェクトだが、アイデアは「個人の(「不可侵」)領域」に分類される。アイデアがある場合、彼らは適切なリソースと機会を求める。
・アイデア型は、他の人々とやり取りしながら、リソースを自由に操作する(彼らはそれらを「共有」および「取引」することができ、意図的にそれらを満たして使い果たす)。自分のリソースと他者のリソースの境界線を敏感に認識する。
・アイデア型は、自分のアイデアの領域への侵入を防衛するが、同時にリソースへの侵害には注意を払わない。誰かが自身のアイデアをこのタイプに押し付けようと個人の領域に侵入すると、その反応は十分に抑止的で鋭いものになる(このような反応は、他者と自身のアイデアが一致しない場合に起こる)。

注記


この二分法の重要な概念は、「個人の領域」、「リソース」(我々が自由に利用できるもの)、および「個人的な関心」(ここで意味するのは個人的な利益ではなく、興味を持って追究し、個人的な責任と愛着を感じる対象)である。「個人の領域」とは、個人が自分自身の不可欠な部分であると感じ、それを放棄することができず、外部からの押しつけや侵入に対して防衛心を感じるものである。リソース型の場合、この領域はリソースによって占有されるが、アイデア型の場合は、そのアイデアによって占有される。それに応じて、リソース型はアイデアを操作(リソースに応じて変更・調整する)し、アイデア型はリソースを操作(アイデアに合わせて調整)する。


リソース型:「アイデアとはあなたのものにも、要求を強いることがある他の人々のものにもなる可能性があります」「最終的に実現できないアイデアには興味を失います。私は以前の関心事を簡単に手放します」「興味を持つ対象を制限しようとします。関わっている事、やろうとしている物事の数。これは私にとって興味深いかもしれませんが、私はそれに手を付けません」「それをできないと知っていれば、棄却して忘れてしまいます」「アイデアがある場合、当然ながら能力も反映されます。もし不可能であれば、時間を無駄にして労力を費やすことはしません」「私はやたらとアイデアを挙げる人々を理解できません...個人的に、自分に何ができるか明確に把握しています」

アイデア型:「私が大好きな趣味を手放すことはありません。睡眠と食事を犠牲にしても取り組みます...」「確かなことは、私がそれを投げ出さないということです...最後まで状況に抗う傾向があります」「私は自分の関心事を、破滅や個性の喪失を恐れて諦めることはできません」「私のアイデアは、身体能力に制限されます。身体能力が限界を示している時、私は後退しますが、これは最後の手段としてのみ行います...しかし、それでもそれらを放棄するのではなく、『延期』して十分なリソースがある瞬間を待ちます。リソースが不十分だったとしても、私は自分のアイデアを諦めません」

出典:http://www.wikisocion.net/en/index.php?title=Yielding_and_obstinacy

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