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同一関係:ILI-ILI

最初に、このソシオタイプ間の交流は、特に「教師と学生」関係の文脈で行われる場合、十分に興味深く、有益である。それにもかかわらず、両者が共有する利益が何であれ、これのみを根拠として彼らがカップルになることは難しいだろう。これは、この関係における両パートナーの感覚および倫理の側面に対する、活動と主導性の不足を理由とする。 それぞれが、親密になるために最初の一歩を踏み出すことが難しく、この種の主導権を取ることに居心地の悪さを感じるだろう。これには、あまりにも多くの意志的な決意と倫理的な努力が必要になる。同時に、双方ともに、まるで包囲攻撃のように捕らえられることを望んでいる。ILIは、無意識に双対SEEの圧倒的な活動に順応するため、この種のイニシアチブをパートナーに期待している。彼らがこの組み合わせで達成できることの殆どは、受動的なパートナーをあからさまな無関心で刺激して、活動させようと試みることである。 ただし、この戦術は同一関係の双方から、誤って解釈されるため、非建設的なものになる可能性がある。そのような「あからさまな無関心」は、二人をさらに遠ざけ、人間関係の形成を阻み、既に誘起させることは困難な活動に、冷や水を浴びせて停滞させる可能性がある。 この直感的な対立の結果、両方のILIパートナーは、一種の長期的な停滞状態で「フリーズ」して、待機する。それぞれの主導性の欠如が両者に深刻な失望をもたらさない限り、彼らはこの状態に留まる。この時点で、各々が関係の将来的な無益さを認識し、コミュニケーション自体が中断される。 出典: http://www.wikisocion.net/en/index.php?title=Identical_Relations_by_Stratiyevskaya

MBTIとカーシー気質理論の違い

マイヤーズが作り上げたタイプ論を基に、デビッド・カーシーは気質モデルを作成した。二つの理論には違いがある。まず、この気質理論では心理機能を採用していない。これはマイヤーズが精神に焦点を当てたのに対し、カーシーが注目したのは観察できる行動であることに由来する。このため、マイヤーズの分類ではINTPとISTPは同じ内向思考型だが、カーシーの分類では異なる気質である。 <歴史> 人間のタイプを4分類する考えはアリストテレスの時代から存在したが、体液の割合が人の気質を決定するという四体液説を提唱したのは、ヒポクラテスである。その後、ガレノスが「胆汁質」「憂鬱質」「多血質」「粘液質」という名称を与えた。気質の影響は多分野に及び、ヴォルテールやカントなどの哲学者も気質に言及した。ブロンテ姉妹やトルストイは4種類のパターンを基に登場人物を構築し、カール・ニールセンは「4つの気質」という交響曲を作曲した。 <気質> そもそも「気質」とは何か?これは性格の基盤となる先天的な生物学的、本能的な側面を指す。一般的に性格は遺伝要因と環境要因で形成されるものと考えられるが、「気質」は遺伝要因が強い特徴であり、これは子供時代から観察される。生涯を通じて変化しにくいが、環境と相互に影響し合う。気質には様々なモデルがあり、ビッグ5との相関性も報告されている。 カーシーはMBTIのコードを使用したが、これらの文字の意味をユング/マイヤーズと同義に解釈するのは適切ではない。SPのSは自発性(Spontaneous)、SJのSは思慮深さ(Sensible)を表す。同様にNFのNは直観(iNtuitive)、NTのNは独創性(iNgenious)を意味する。まとめると、以下のようになる。 SP:自発的で遊び好き SJ:思慮深く賢明 NF:直観的で熱意がある NT:独創的で理論的 カーシーはこの理論によってタイプを4気質に分類した。 SP:職人 SJ:守護者 NF:理想主義者 NT:合理主義者 言葉 多彩 事実 想像 理論 行動 効果的 順法的 倫理的 効率的 才能 戦術 実務 外交 戦略 スキル 肉体 管理 対人関係 分析 態度 遊び心 冷静 人道的 実用的 予感 楽観的 用心深い 信頼 懐疑 対応 現実志向 運命志向 神秘志向 相手次第 時間 今日 昨日 明日 仕事次第 場所 中央 出入口 通路 交差点

VLEF

1Vを持つ全タイプの中で、ソクラテスは外見上は最も人当たりが良く、最も従順である。VLEFの決意と信念は印象的ではない。これらの人々は孤独だが、通常は彼らを賞賛する少数の献身的な信者を持っている。それでも全ての1Vは、そのような目標を設定することなく、常に自信を持って人々を導く。 VLEFの孤立は、感情表現の問題に関連している。このために、ソクラテスは他者の感情に価値を置かない傾向にある。このタイプの人々は、意欲的な資質と知性の観点から人々を評価するのが一般的である。したがって、カリスマ的で愉快だが、同時に愚かである人間は、ソクラテスを苛立たせるだけである。 2Lの民主主義は、ソクラテスにおいて明確に表現されない。ほとんどの場合、VLEFは自分の意見が唯一の正しい見解であると考え、他者の目を「真実」に向けさせようと努めている。しかし、これはロジックに従って処理することを妨げるものではない。VLEFの場合、「考えさせる」という表現が極めて適切である。このタイプは全人類の思考と知的能力を目覚めさせようとしているので、教職が非常に適している。 目標と知的活動を達成する能力に影響を与える限りにおいて、VLEFは物理的な世界に関心を持っている。明晰さと知性のバランスを維持し、また重要な事柄にエネルギーを与えるライフスタイルを選択する傾向がある。このために、ソクラテスはスポーツに参加したり、生活習慣を見直したり、依存症を克服することがある。 1. ウィル(王) 1Vの兆候のひとつは、欲望の正当性に対する絶対的な自信である。同時に、皇帝は自身の本当の欲望がどこにあるのか、そしてどこにあるのが取るに足りないものかを明確に区別している。どんな場合でも、王は自身の欲望によってのみ導かれる。自身の欲望と他者の欲望の矛盾は、1Vの所有者に干渉せず、それらを注意を払うに値するものとは見なさない。他者の欲求は、自身の望みを実現する際に考慮しなければならない、一連の条件にすぎない。皇帝によれば、自身の願望の成就を妨げることができる状況は存在しない。さらに、欲望が存在するという事実は、それが実行可能であることを示している。 2. ロジック(修辞学者) 2Lの所有者は、論理的繋がりと証明を構築するプロセスを楽しむ。望むことを何でも証明できることを理解しているので、教義的で断定的な意見を面白がる。実際

MBTI:心理機能

ネット上には色々な心理機能の説明がある。MBTIに興味を持つ人は、それらを読んで何となく自分なりのイメージを持っていると思われる。MBTIを知っている人は大勢いるが、マイヤーズが心理機能をどのように描写したか知っている人は少ないだろう。そこで彼女の著書から、心理機能について紹介する。また、MBTIと混同されやすいソシオニクスについては 情報要素① に纏めてある。 <外向的思考> ・客観的データ(事実や借り物のアイデア)から情報を取り込む。 ・既存の事実に依存し、抽象的なアイデアを実体のない、取るに足りないものと見なす。 ・主体の外界にある事実を信用する。事実は思考そのものよりも、安定性と価値を決定する。 ・実用的な問題の解決、事実の発見と分類、一般に認められたアイデアの批判と改善、学習の計画、公式の発展を目標とする。 ・不適切なものを含めて、具体的なケースの詳細を掘り下げる。 ・意味が抑圧されて思考が麻痺するまで、事実を拡大する傾向がある。 ・感覚的な知覚の流れを変化させるような、内面の思考活動を過剰に働かせず、具体的な表現の連なりから構成される。 <内向的思考> ・主観的な無意識の根源(元型)から情報を取り込む。 ・疑う余地のない要因として抽象的なアイデアに依存し、事実を主にアイデアの説明に役立つものとして価値づける。 ・主体の観察力と判断力を信用する。内面に蓄積された遺伝的経験を利用して、安定性と価値を決定する。 ・疑問を定式化すること、理論を作り上げること、可能性を広げること、洞察を生み出すこと、作成した理論や枠組みに外部の事実がいかに適合するか理解することを目標とする。 ・不適切なものを棄却して、具体的なケースの類似性を捉える。 ・事実を無視する、またはそれらをアイデアと無理に適合させる傾向がある。アイデアを補助するためにのみ事実を選択する。 ・仮に感覚的な印象の流れに緩く結びついていても、それは内面の印象の鮮やかな動きによって霞み、内的な思考活動から構成される。 <外向的感情> ・主に客観的な要因によって決定を下し、あらゆる環境で人が正しく(つまり、慣習的に)感じるように機能する。 ・個人を客観的な状況に適応させる。 ・環境の理想、慣例、風習に頼り、深さより広さである。 ・コミュニティの集団的理想において、個人の外に安定性と価値を見出す。通常それは疑いなく

双対関係:EII-LSE

1.Te:主導機能(LSE)/暗示機能(EII) LSEは有益な活動に従事することに努めており、利益にならないことを滅多に実行しない。行動の論理と合理性の評価が、LSEの「主導」機能による意見の基調を構成する。LSEは、生活の様々な分野から事実情報を蓄積し、この情報を明確で論理的な意見の形で提示する。そのような情報は、同種の問題から距離を置いているEIIにとって、人生について自身の概念や考えを見直し調整するために必要である。多くの場合、LSEの活動は、物質的な利益の散漫な獲得という形をとる。EIIは、LSEのアプローチを合理化し、より集中的かつ直接的なものにする手助けを行い、それによってエネルギーを節約する。多くの必勝法の中から、最大の利益をもたらす可能性が最も高い戦略をLSEが選択するのに、EIIは役立つ。さらに、EIIはLSEの意見を調整して、人生のあまり実用的でない側面に注意を引き付け、それによって、この関係に物質的な利益と非物質的な利益のバランスをもたらす。 2.Si:創造機能(LSE)/動員機能(EII) 便利で快適な体験を生み出すことに、LSEは定期的に努力を注ぐ。これには、高品質の道具の取得、楽しいレジャー活動の組織化、栄養のある食物の提供などが含まれる。LSEは自身で努力の成果に耽るのではなく、それらを他の誰かに提供しようとする。サプライズを手配したり、思いがけない贈り物をすることを好む。そのようなケアと注意の実質的な履行を、EIIは必要としている。EII自身がケアを提供することはできるが、自宅の清潔さの維持や日常の雑務などの細々としたささやかなタスクでのみ、僅かに愛と献身を示す。EIIは過剰な経験を得た時、例えば、色鮮やかで注目を集める服を着て公共の場所に出かけたり、大勢に容姿を検分された時に、不安や不快感を経験する。LSEとEIIの見解は、家庭の維持管理レベルでも一致している。例えば、「物を使った後は元の場所に戻す必要がある」、「テーブルに余計なものを置くべきではない」、「衣服や靴は良質でなければならない」など。 3.Fe:役割機能(LSE)/無視機能(EII) LSEは、役割機能で自身の感情を抑える。他者との付き合いにおいて自分の行動を制御し、生産活動を妨げるかもしれない感情的な爆発を打ち消そうとする。しかし、LSEの感情は最早それらを封じ込め

サイコソフィア

<サイコソフィアとは> ソシオニクスに影響を受けた、A. U. アファナシエフによって作成された類型論。人間の精神構造を探求するソシオニクスと異なり、サイコソフィアは人間の内的世界と能力に関する考え、 優先分野 を研究する。 サイコソフィアによれば、人間の実在する全領域は条件付きで4つの側面に分割できる- フィジックス (物質)、 ロジック (知識)、 エモーション (感情、予感)、 ウィル (目的)。 各側面において、人は 意識の態度 を持ち、各々の側面における自身や他者に対する態度(受容または拒絶)を特徴づける。受容は+、拒絶は-によって示される。このため、各側面に対する意識の態度は4つの形態のうちの1つに存在する。 I+You-「私の意見が唯一の真実であり、あなたの意見は存在しない」 I+You+「私が好きなように考える権利を保持するし、あなたの意見も考慮する」 I-You-「私の意見に確信は持てないが、あなたの意見にも疑念を感じる」 I-You+「この点について理解できないので、あなたの意見を全面的に受け入れる」 各側面に対する態度における多様な選択肢を組み合わせることで、サイコソフィアに24のタイプ(PSタイプ)がもたらされる。これらのタイプは4文字略語(構造内における各側面の順列に依存する)と偉人名によって表記される。 サイコソフィアから派生した類型論には、テンポリスティックス、 アマトリカ がある。 機能 ファースト(I+You-) セカンド(I+You+) サード(I-You-) フォース(I-You+) タイプ VLEF(ソクラテス) ウィル ロジック エモーション フィジックス VELF(アフマートヴァ) ウィル エモーション ロジック フィジックス VFEL(トワルドフスキー) ウィル フィジックス エモーション ロジック VFLE(ナポレオン) ウィル フィジックス ロジック エモーション VEFL(トルストイ) ウィル エモーション フィジックス ロジック VLFE(レーニン) ウィル ロジック フィジックス エモーション FLVE(アリスティッポス) フィジックス ロジック ウィル エモーション FVEL(チェーホフ) フィジックス ウィル エモーション ロジック FEVL(デュマ) フィジックス エモーション ウィル ロジック FLEV

トライタイプ

<トライタイプとは> 1995年の調査で、人はひとつだけでなく、好ましい順番で使用される三つのエニアグラムタイプを持つことが示された。これらの各タイプは三つのセンター、ヘッド(567)、ハート(234)、ガッツ(891)に存在する。 三つのタイプのうち、支配的なタイプは自我の優先する防衛戦略を表す。しかし、支配的なタイプの戦略が失敗すると、自我は残り二つのタイプの戦略を順番に利用する。支配的なタイプは常に統制者であるため、最終的に核となる戦略に立ち戻る。 <調査方法> 初期の調査から明らかになったことは、質問票やコーチングの際にクライアントによって使用された語彙パターンが、一貫して三つのタイプを中心に自我の戦略を組織したことである。言い換えると、クライアントは個人的な心理経験をさらけ出す際に、三タイプの言語や語彙を利用した。 クライアントは支配的なタイプだけでなく、他の二タイプの核となる恐怖とも共感した。さらに重要なことに、多くの人々は支配的なタイプとラインやウイングで繋がっていないタイプの語を使用した。殆どの理論家は全ての言動が支配的なタイプ、ウイング、ラインに帰するものと考えていたが、クライアントは各センターにおけるタイプの語彙を何度も使用したため、これはトライタイプの発見において重要な特徴である。 語彙分類は質問票の単語選択を統計的に実証し、各タイプが母語、年齢、性別、教育、国籍や人種を問わず独自の語彙を使用するという仮説を確認するために使用される。さらに、支配的な本能型の言語と同様に、トライタイプを構成する3タイプの語彙を使用することも確認する。このため、タイピングは5つの段階を経る。1)質問票。2)エニアカードを用いたテスト。3)本能型のテスト。4)語彙分類。5)コーチング。 出典: https://www.katherinefauvre.com/tritype/ <ウイングとライン> 調査は人がウイングとライン(エニアグラム図で点同士を結ぶ線)を利用することを示したが、これらのウイングとラインは、個別に使用される戦略に留まらない。何故、メインタイプと関連のない根源的な恐怖、語彙、動機や望みが報告されたのか?トライタイプにウイングタイプや統合・退行ラインに沿ったタイプが含まれると、そのタイプが活用されることが極めて多い。 例えば、トライタイプに3と6を持つ