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モデルA:心理機能①

モデルAの心理機能 機能 は、モデルAを構成する8つの要素であり、各情報要素がタイプごとにどのように現れるかを表す。それらは人の行動の全体的なパターンを決定し、人と他者との相互作用に大きな影響を及ぼす。機能は、情報の側面や情報要素とは異なるものである。 機能は、脳の生物的機能としてまだ特定されていない。これらの包括的な行動と相互作用のパターンが神経学的レベルでどのように現れるのか、誰にも確実にわかっていない。機能とは物理的にある場所に配置されているのか、それとも一種の神経網、または脳活動のパターンなのか?これらの疑問への回答は、ソシオニクスをより科学的なものにする上で大きな問題である。 モデルAによると、各タイプには8つの機能があり、それぞれが各情報要素に対応する。この点で、各タイプに4つの要素しか存在しない標準的なMBTIやユング類型と、ソシオニクスは異なる。誰もが同じ情報要素を知覚し、情報要素と機能の間には1対1の対応があるという仮定を考慮すると、この数は本質的に関係構造によって決定される。 1.主導機能 基本、先導、または単に主機能とも呼ばれる 主導機能 は、個人の最も支配的な精神機能である。それは一般的な用語で、その人の最も快適な思考パターン、人生観、心の状態、行動スタイル、そして肯定的な行動誘因(人が選択した場合に最も精力的に追求するもの)を表現する。人々はこれに基づいて絶えず何の気なしに判断、評価、仮定を行うため、主導機能は対人関係のダイナミクスにとって重要である。これらの意見や判断は、特定の本質的価値を描写し、共通のベクトルや一般的なメッセージを共有する。人と親しくやり取りする場合は、交流を密接で互換性のあるものにするために、このメッセージを受け入れなければならない。 一般的に、主導機能は、最も集中的に情報を認識、処理、生成する。人が主導機能で「話す」または「行動する」とき、強固な自信の感覚を伝え、しばしば断定的に、説得力をもって、誇張を用いて話し始める。 主導機能を適切に発達させることは、一般的に個人の成長に不可欠と考えられている。これには、その基本的な価値観と最も自然で自信に満ちた行動スタイルを、周囲の人々によって受け入れられることが必要となる。職業面では、他者に真の価値をもたらす固有の得意分野を開発するため

二分法:合理と非合理

合理型=Lxx、Exx 非合理型=Sxx、Ixx 合理: ESE、LII、EIE、LSI、LIE、ESI、LSE、EII <定義> ・動き、行動、言葉、感情表現は、他者への直接的な反応である。心身の状態は正しい行動と感情によって決まる。 <知覚> ・心身(直観と感覚)の特定状態を生み出す、正しい行動と感情(論理と倫理)に焦点を当てる。 ・状況に対する期待に従って行動する。予測または計画を立て、行動する。 ・コミュニケーションにおいて言葉と話し方に注意を向ける。 ・言葉、行動、感情に対して即時に反応する。 ・安定した信頼性の高いシステムおよび状況に惹かれる。 <生理> ・角度のある、離散的な動き。 ・内部張力(準備姿勢)。 ・顔と体は直線的かつ角ばっている。 ・直線的なバイオリズム、行動、感情、気分。 ・安定した精神状態。 ・構造化された環境で活躍する。 <感情> ・他者の感情、行動、言葉に即座に反応し、感情は鋭くはっきりしている。 ・気分は変わりにくく、一定の状態。 <強み> ・断固として行動し、安定した状況で正しい進路を保つ。 ・物事を整理する。 ・タスクを完了してから別のタスクを開始する。 <弱み> ・規則が急速に変化する状況に置かれた場合、容易に混乱する。 ・多くの場合、タスクが完了した後にリラックスすることが難しい。 <人間関係の態度> ・行動、感情、愛着、関係の決まり事について話し合う。 ・順次的な関係の進展:「私たちはデートしている」、「今、私たちは付き合っている」、「今、私たちは一緒に住んでいる」 ・感情的および身体的な距離は、直線的に近づいたり離れたりする。 非合理: SEI、ILE、IEI、SLE、SEE、ILI、SLI、IEE <定義> ・動き、行動、言葉、および感情表現は、心身の状態(感情、感覚、および気分)によって決まる。他者の行動に直接反応するのではなく、これらの行動によって引き起こされる心と体の状態に反応する。 <知覚> ・特定の行動と感情(論理と倫理)を生み出す、心と体の正しい状態(直観と感覚)に焦点を当てる。 ・現在の心の状態(衝動性)に従って行動する

モデルA:基本

モデルA とは人間の情報処理モデルであり、8つの機能(4つの強い機能と4つの弱い機能)から構成される。このモデルは、Aushra Augustinavichiuteに敬意を表して名付けられた。 モデルAの構造 モデルは、情報代謝の8つの側面で満たされた4つの層、または水平のブロックに分散された8つの精神機能から成立する。このモデルは、ユング類型を発展させたものである。 これは以下の3層から成るフロイトの精神モデルに基づいている:意識(自我、「私」)、前意識(超自我、「良心」)、無意識(イド、「それ」)。フロイトのモデルにおけるイドは、モデルAで2つのブロックに分割される。フロイトの名称を引き継ぐ強力なバイタルブロック(イド)と、弱いバイタルブロック(超イド)である。 モデルA 1、3、5、7:受容機能。2、4、6、8:生成機能 次元の隣の矢印は、機能の符号を示す。 ←は、質疑タイプではプラスを、宣告タイプではマイナスを示す。 →は、宣告タイプではプラスを、質疑タイプではマイナスを示す。 機能             強弱     ブロック       リング 1.主導  2.創造    強い   自我       メンタル 主要      補助    言語  「知っている」 4次元←     3次元→       創造的ブロック 4.脆弱  3.役割    弱い   超自我      メンタル 痛み(PoLR) 規範    非言語 「すべき」 1次元→    2次元←       社会統制のブロック 6.動員  5.暗示    弱い   超イド      バイタル 指示     盲信    言語   「欲しい」 2次元←   1次元→        個人活動のブロック 7.無視  8.実証    強い   イド       バイタル 制限     背景    非言語  「できる」 3次元→   4次元←        個人制御のブロック 不活性    活性          外界とのコミュニケーション モデルAの機能の2元記号 一般的に、8つの機能の各々は、3種類の直交する2特性によって特徴付けられる。 1.強い-弱い。 2.メンタ

二分法:論理と倫理

論理型=Lxx、xLx 倫理型=Exx、xEx 論理: ILE、LII、SLE、LSI、LIE、ILI、LSE、SLI <定義> ・無生物のオブジェクト、論理的な関係、客観的な真実に焦点を当てる精神プロセス(精神機能)。 ・自分を取り巻く論理的な世界の変化(システム、手順、ルール、アクション、言葉の内容、使用されているアルゴリズム)を常に意識的に受け入れ、迅速に対応する。 ・倫理的な世界の変化(人々の気持ちや感情、心理的雰囲気、他者の反応)に対する反応は鈍く遅い。 <知覚> ・主に物質的な要求、非人間的な世界、または任意の環境における「物」の世界に、焦点を当てる。 ・正しい/間違った、論理的/非論理的(つまり、客観的に正しい言葉の意味と行為はどんなものか)という観点で、主に物事を知覚する。 ・コミュニケーションでは、言ったこと/行われたこと、話の内容に集中・検討する。 <生理> ・表情やボディランゲージに乏しい。 <感情> ・外側に表れる感情の幅が狭い。 ・他者に対する感情は安定して長期的。 ・他の論理型と接する時はほとんど無表情だが、倫理型の感情を反映することができる。 <知的資質> ・タスク指向。 ・人を誤解させず、正しい情報を伝達することに焦点を当てる。 ・事実と論拠を使用して他者を説得する。 <強み> ・客観的(非人間)な世界を扱う。 ・他者が提唱する不完全な論理、行動、手順に対抗し、正しい論理と手順を説明する。 ・論理の領域で独立した決定を下す。 ・人の誠実性と行動を評価する。 <能力> ・無生物のオブジェクトとリソースを扱う。 ・技術、機器、メカニズムの操作。 ・手順と指示を作成、理解する。 <規範または経験則> ・感情や気持ちを示すために、他者の倫理規範と経験則を厳密に守ろうとする。 <弱み> ・道徳面。 ・他者の気持ち、感情的な反応、主観的要因に対処せざるを得ない場合、しばしば無力感を感じる。 ・感情的な操作を受けやすく、人の本当の感情や態度を適時に認識しない。 <典型的な不安> ・多くの場合、他人に対して何らかの気持ちを抱き、感情を表明する権利に自信がない。

MBTIとソシオニクスの違い:理論

MBTIとソシオニクス、この二つは理論としての根本から違う。共通しているのはユングを基にした類型論という部分だけであって、根幹にしている概念は別のものである。MBTIはJPという指標を新たに設けた以外は、ユングの概念をそのまま(と言っても違いはあるが)適用している。一方、ソシオニクスの根幹になっているシステムは、ケピンスキーの情報代謝理論である。 この情報代謝とは、簡単に言うと細胞が行うエネルギー代謝を情報に置き換えたものである。人間の精神を細胞に見立て、情報を知覚、処理して世界と相互作用する方法で人を分類する。タイプ間の関係は、この情報代謝が対人間で行われた結果、生じるものとされる。 この情報代謝はMBTIに採用されておらず、両者に共通しているのはユングが提唱した心理機能の概念である。ではユングの概念は各々の理論にどのように取り入れられたのか。 まず前提として、 オーシュラが理論の参考にしたのはMBTIではなくユング である。ここで問題になるのは、ユングが心理機能をどのように捉えていたか、ということだが、概要は以下のようになる。 ・心理機能の外向と内向は意識と無意識で逆転する。例えば内向思考型ならば主機能は思考(内向・意識)、劣等機能は感情(外向・無意識)となる。二次機能は比較的意識で働くので主機能と同方向、三次機能は比較的無意識で働くので劣等機能と同方向になる傾向がある。 おわかりだろうか? ユングの考える心理機能の外向と内向は意識と無意識を境に切り替わるものであり、MBTIのように交互に切り替わるものではない。 ユングは補助機能の方向を明確に定義しなかった。これはユングにおいて、外向と内向はエネルギーの指向性を指すものであり、別々の機能を指すものではないためだと思われる。補助機能が意識で働く場合は主機能と同方向、無意識で働く場合は逆方向となる。 では、何故MBTIでは現在の形式となったのか。マイヤーズの著書では「あらゆる点で主機能と異なっている」「外向性のはたらきが優勢である場合、最も高度に分化した機能は常に外側に向かって行使されるが、一方、内向性のために働く劣位の機能も存在する」というユングの記述を根拠として、補助機能を主機能と逆向性になるとしている。このため、当初INTP=Ti,Ne,Se,F

二分法:直観と感覚

直観型=Ixx、xIx  感覚型=Sxx、xSx 直観: ILE、LII、EIE、IEI、ILI、LIE、IEE、EII <定義> ・目に見える具体的なものよりも、目に見えない抽象的なものについて思考、研究、作業し、それを基に決定を行う。 ・意図、価値、予期、パターン、精神構造を分類する。 ・自身を取り巻く直観的な世界の変化(抽象的な状況、タイミング、隠れた動機、戦略の変化、情報)を常に意識的に受け入れ、素早く反応する。感覚世界の変化に対する反応は鈍く、遅い(快適性と不快感、物理的環境、美学、感覚、人々は何を着て何をしているか)。 <知覚> ・瞬間の感覚データよりも現実の一般化(現実の抽象的な精神表現など)に焦点を当てる。 ・状況およびプロセスの抽象的なパラメータ(タイミング、潜在性、目的、隠れた要因など)を高度に知覚する。 ・感覚データや物理的感覚への知覚は鈍い。 <生理> ・細面で、顎に比べて広い額を持つ。 ・動きに対する意識は低く、精神に集中している。 ・通常、視線はどのオブジェクトにも焦点を合わせていない。視線を据えずにオブジェクトを見る。 ・「か細い」声であることが多い。 <感情> ・感情とは距離を置いているように見え、しばしば現実の精神的表象で起こっている現象に結びついている。 ・通常、洒落や言葉遊びが多い。 <知的資質> ・ 直観は知性を意味するものではない。 ・帰納的思考:全体から部分(森を見る)。最初に全体像またはシステムを理解してから、具体的な現実を見る。 ・決定を下すには全体像を見る必要がある。 ・概念的思考。 ・戦略家。 <強み> ・人や状況に、視認できない可能性を開拓する。 ・戦略的先見性。状況とプロセスに内在する展望と危険を見出す。 ・意義と戦略的一貫性を生み出す。 <能力> ・隠れた問題が何かを推測する。 ・大量の文書データの処理。 ・情報の追跡とカタログ化。 <弱み> ・物事を迅速に行う必要がある状況において適応が遅い。 ・しばしば自分の好みや欲求がわからない。 ・家事や雑事を行うこと。 ・実務性に欠ける。 ・計画を具体化せずに潜在性を追求し続け

ソシオニクスの気質

ソシオニクスタイプを気質の観点から説明する試みが行われた。最もよく知られている気質システムでは、16タイプを4つのグループに分類し、外向/内向と合理/非合理の二分法における2つの指標を共有する。 Ij気質:平衡安定、内向、合理、静的 Ip気質:受容適応、内向、非合理、動的 Ej気質:線形主張、外向、合理、動的 Ep気質:柔軟機動、外向、非合理、静的 ソシオニクスの気質は、心理学とは異なる意味を帯びていることに注意する必要がある。ソシオニクスにおける曖昧で抽象的な気質の概念と比較して、心理学における気質はより正確に定義され、より質の高い実証的研究を可能にする。タイプ同士の関係によると、Ej気質はIj気質と最も互換性があり、Ip気質はEp気質と互換性がある。 IJ気質 IJ気質、または平衡安定気質はGulenkoによって識別され、4つの合理・内向型(各クアドラに1つ)が含まれる。LII、LSI、ESI、およびEII。これらの各タイプは静的タイプにも属す。 典型的な特徴: ・落ち着き、バランスがとれており、不活性。 ・パニックにならない。 ・歩き方は堅苦しくあまり速足ではない。 ・受動攻撃的に見えることがある。 ・通常、気分は非常に安定している。 ・行動よりも反応型。 ・長時間の静止状態で身動きする傾向はほとんどない。 IJは静的かつ合理型であるため、現実はほとんど変化しないものであり、実際に変化する場合、ある状態から別の状態に突然「飛躍」するものと見なす。IJは、特にその主導機能を通して見られるように、安定した現実から内部の安定性を引き出す。それにより、自身がささやかな混乱と見なす事態にあっても、物事はおそらく維持されることを確信している。明確な激変にある時期は非常に動揺し、事態が何とかしてすぐに「落ち着く」ことを切望する。 内向型であるため、IJは他の人々との関係を開始することについて冷静で慎重な傾向があり、主に相手が主導権を握ることを期待するが、一度確立された関係は維持しようと努める。 他の気質に対する認識: EP:EPは信頼できず、その衝動や戦略が予測できない。 EJ:EJは心地よくエネルギッシュで、率先して事態を主導し、バランスが取れて一貫した方法で物事を進めていく。 IP:IPは頼りにならず、イニシアチ